2014年 レース・ジャパン日本

WTCC

初のFIA WTCCタイトルを確定させたシトロエン、いよいよ日本に上陸!

~ホセーマリア・ロペスが1957年以来となるアルゼンチン人によるFIA世界タイトル獲得に挑む~

FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は第11戦日本ラウンドを迎えます。三重県の鈴鹿サーキットを舞台に、3台のシトロエン C-Elysée WTCCがこれまで同様の速さでレースに挑みます。

鈴鹿サーキットは、1987年からF1グランプリが開催されていることで世界のレースファンにも知られています。今年からWTCCは5.807kmのフルコースで開催され、難コースと言われる鈴鹿での戦いに期待が寄せられています。

「シトロエン C-Elysée WTCCで、鈴鹿を走る日が待ち切れません」とWTCCで4度タイトルを獲得しているイヴァン・ミューラーは語ります。「コースのほとんどは高速コーナーの連続です。こうしたタイプのサーキットで好タイムを刻むためには、的確なペースをつかむことが必要になります」

また、この第11戦では、ホセ‐マリア・ロペスがドライバーズタイトル確定のチャンスを握っています。現在384ポイントのロペスに対し、唯一ドライバーズタイトル獲得のチャンスを残しているミューラーは291ポイントです。レース1終了時点でロペスがタイトルを決める可能性は非常に高いと言えます。一方のミューラーと、ランキング3位につけているセバスチャン・ローブは、焦点をすでに2015年に向けての準備に移しており、マシンのさらなる改善を目指しています。

チャンピオンチームの日本上陸と、ロペスのドライバーズタイトル獲得がかかる今週末のWTCC鈴鹿ラウンドは、10月26日14時30分にレース1がスタートします。シトロエンは鈴鹿サーキットに応援席を設置。また、ドライバーとファンの交流イベントを行うなど、WTCC日本ラウンドを盛り上げて参ります。シトロエンの活躍にどうぞご期待ください。

WTCC

世界ツーリングカー選手権(WTCC)日本ラウンド予選

~シトロエン C-Elysée WTCC、初走行の鈴鹿で予選上位を独占~

シトロエン・レーシングは、鈴鹿サーキットで行われたFIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)の予選で1位から3位を独占し、圧倒的な速さを見せました。シトロエン C-Elysée WTCCはわずか0.15秒差という僅差に3台がならび、ホセ‐マリア・ロペスが今季6度目のポールポジションを獲得しています。それにイヴァン・ミューラーとセバスチャン・ローブが続きました。このパフォーマンスでロペスは明日のレースで4位に入れば、ミューラーの順位にかかわらずドライバーズチャンピオン獲得が決まります。

今回初めて鈴鹿サーキットのフルコースを走るWTCCのドライバーたちは、世界屈指の名舞台を走ることを楽しみにしてきました。ロペスは金曜日に行われた30分のプラクティスで、2分06秒987という見事なタイムを記録。ミューラーは土曜日午前中のプラクティスで2回ともトップタイムをたたき出し、その実力を見せつけました。

Q1では赤旗が出ましたが、シトロエン勢は3人とも楽にQ2へと進みました。Q2もミューラーとロペスは問題なくこなし、ふたりのタイムは瞬く間にトップに躍り出ました。しかしローブはコースオフを喫し、タイヤ交換を余儀なくされました。それでもチェッカーフラッグの直前に3番手を奪取しています。

ローブはQ3でも好調さを維持し、アタックラップでライバルたちをかわしました。そのすぐ後に、ロペスがさらにいいタイムを出しています。最後にコースに出たミューラーは、チームメイトよりいいタイムを出すかと思われましたが、0.1秒にも満たない僅差で2位となっています。

今回の予選によるポイントを追加し、ドライバーズランキングトップのロペスは389ポイントとしています。2位のミューラーは295ポイントで、その差は94ポイント。明日の決勝レース1において4位以上でフィニッシュするか、ミューラーとの順位差によってチャンピオンが確定します。新チャンピオンの誕生と、シトロエンのダブルタイトル決定の瞬間が目前に迫る、明日のレースにご期待ください。

ドライバーのコメント

ホセ‐マリア・ロペス
「予選でまたもトップ3を独占でき、シトロエンにとって素晴らしい結果となりました。これは、C-Elysee WTCCの競争力の高さを物語っています。このポールポジションを勝ち獲るのは大変でした。Q1とQ2ではもう少しうまくやれると思っていましたが、やはりライバルは私のチームメイトたちでした。Q3に向けてセットアップを少し変えましたが、第1セクターでいくつか小さなミスをし遅れてしまいました。それでも、コーナーを走るごとに自信がつき、第3セクターで大きく盛り返すことができました。タイトルに一歩近づきましたが、今週末もなるべくいつもどおりの姿勢で臨みます。明日はまだ不確定要素もあります。特に天気はどうなるか分からず、雨が降る可能性もありますから」
イヴァン・ミューラー
「2位はとてもうれしいです。金曜日はマシンが私の思いどおりのパフォーマンスを発揮してくれなかったので少し心配になりましたが、チームの努力のおかげで状況を変えることができました。Q3では、130Rで少し激しいアタックを試みましたが、うまくいかずにQ2とほぼ同じタイムに終わりました。レースは接戦になりそうです。私たちは同じマシンに乗り、ともに仕事をし、お互いのセットアップも知っていますから。シトロエンで表彰台を独占したいと思います。それも、今日と違う順位でそうできればうれしいですね」
セバスチャン・ローブ
「かろうじてQ3に進出できました。Q2では前走者のスリップストリームに入ろうとしましたが、ライバルが間に割り込んできてミスをしました。ライバルを避けようとして私はクラッシュし、コースオフしてタイヤをだめにしてしまいました。そのため、ピットに戻ってタイヤ交換が必要となりました。Q3はかなりうまくいっていましたが、最後のシケインでブレーキにトラブルが発生してしまいました。予選では、ほんの小さなミスが大きな痛手となります。それで失った10分の1秒で、おそらくポールポジションを逃すことになったと思います」

レース結果

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 1 2:05.439(Q3)
2 Y.ミューラー(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 1 2:05.514(Q3)
3 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 1 2:05.590(Q3)
4 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 1 2:06.321(Q3)
5 H.バレンテ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 1 2:06.703(Q3)
6 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 1 2:06.865(Q2)
7 G.モルビデッリ(ITA) 2:06.906(Q2) 1 2:06.906(Q2)
8 T.コロネル(NLD) Chevrolet/RML Cruze TC1 1 2:06.993(Q2)
9 D.ボルコビック(SRB) Chevrolet/RML Cruze TC1 1 2:07.132(Q2)
10 G.タルクィーニ(ITA) Honda/Civic WTCC 1 2:07.305(Q2)

ポイントスタンディング

ドライバーズ

順位 ドライバー ポイント
1 J.ロペス(ARG) 389
2 Y.ミューラー(FRA) 295
3 S.ローブ(FRA) 254
4 T.モンテイロ(PRT) 170
5 - -

マニュファクチャラーズ

順位 チーム名 ポイント
1 シトロエン 857
2 Honda 579
3 ラーダ 335
4 - -
5 - -

WTCC

世界ツーリングカー選手権(WTCC)日本ラウンド決勝

~ロペスがレース1優勝でドライバーズチャンピオンを決定。シトロエン、デビューイヤーでダブルタイトルを獲得~

シトロエン・レーシングは、鈴鹿サーキットで行われたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)で、レース1において優勝を飾りました。圧倒的な速さで勝利したホセ‐マリア・ロペスは、これにより2014年ドライバーズチャンピオンを確定させ、ファン・マヌエル・ファンジオ以来57年ぶりにアルゼンチン人の世界チャンピオンとなりました。シトロエンはWTCC参戦1年目にしてマニュファクチャラーズ、ドライバーズの両方でチャンピオンの座に輝きました。

  • 結果はFIAの最終確認を条件とする。

レース1では、ポールポジションからロペス、2番手からイヴァン・ミューラー、3番手からセバスチャン・ローブがスタート。好スタートから独走したロペスはまったく他を寄せつけない速さでトップを守り優勝しました。序盤、ロペスとの差を詰めたミューラーでしたが、7周目にタイヤにパンクが発生し、リタイアを余儀なくされます。スタートでポジションを落としたローブは、レースを通してバトルを繰り広げましたが、ポジションを上げることはできず、3位でフィニッシュしました。ロペスはシーズン9勝目を挙げ、念願のタイトルを確定させました。

リバースグリッドで行われるレース2では、ローブが8番手、ミューラーが9番手、ロペスが10番手からスタート。追い抜きが難しい鈴鹿のコースで、11周にわたって上位を狙いましたが惜しくも表彰台には届かず、ミューラーが5位、ロペスが6位、ローブが7位に終わりました。シトロエンはすでに前戦でタイトルを確定させているマニュファクチャラーズ選手権のポイントを927まで伸ばしました。ドライバーズ選手権ではロペスがタイトルを獲得、2位ミューラー、3位ローブと、シトロエンのドライバーの上位独占も確定しています。

プジョー・シトロエン・ジャポンではシーズンを通してWTCCのリザルトやプレビューなどのレポートをタイムリーに配信しております。今回の日本ラウンドでは、シトロエン・レーシングと協力したファンイベントも大成功に終わり、多くの皆様にタイトルの決まる瞬間をご覧頂くことができました。シトロエンへのご声援、誠にありがとうございました。

ドライバーのコメント

ホセ‐マリア・ロペス
「素晴らしい気分です。家族や私を支えてくれたすべての人たち、C-Elysee WTCCのドライバーに私を選んでくれたシトロエンに感謝しています。また、エンジニアとメカニックの全員にも感謝しています。アイルトン・セナが好きだった鈴鹿サーキットで、優勝することができて格別にうれしいです。彼と同じように、鈴鹿でタイトルを決めることができ、誇りに思います。また、ファン・マヌエル・ファンジオに続いてアルゼンチン人の世界チャンピオンになることができたことも心から誇りに思います」
セバスチャン・ローブ
「レース1はひどいスタートとなりました。スタートを失敗し、ポジションを下げてしまいました。このサーキットでは、抜くチャンスを見つけるのが非常に難しかったですが、少しでもチャンスがないかと狙いつつ、前を狙いました。最終的に、また表彰台に上がることができて本当にうれしいです」
イヴァン・ミューラー
「私の今シーズンを象徴しているようなレースでした。とにかくレースでは成功を欠いていました。レース2ではいいスタートを切りましたが、ライバルの後ろから動けなくなってしまい、彼をパスするのは簡単ではありませんでした」

レース結果

レース1

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 11 23分54.353秒
2 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分02.826秒
3 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 11 24分04.046秒
4 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 11 24分04.767秒
5 H.バレンテ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分06.506秒
6 G.タルクィーニ(ITA) Honda/Civic WTCC 11 24分07.060秒
7 T.コロネル(NLD) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分07.867秒
8 D.ボルコビック(SRB) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分08.693秒
9 T.モンテイロ(PRT) Honda/Civic WTCC 11 24分10.860秒
10 G.モルビデッリ(ITA) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分12.199秒

レース2

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 G.タルクィーニ(ITA) Honda/Civic WTCC 11 23分55.783秒
2 D.ボルコビック(SRB) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 23分57.508秒
3 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 11 24分00.143秒
4 T.コロネル(NLD) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分01.280秒
5 Y.ミューラー(FRA) シトロエン/C-Elysee WTCC 11 24分01.899秒
6 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 11 24分02.129秒
7 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 11 24分02.448秒
8 G.モルビデリ(ITA) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分09.845秒
9 T.モンテイロ(PRT) Honda/Civic WTCC 11 24分10.574秒
10 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 11 24分10.887秒
  • 上記結果はFIAの公式発表によるものです。

ポイントスタンディング

ドライバーズ

順位 ドライバー ポイント
1 J.ロペス(ARG) 422
2 Y.ミューラー(FRA) 305
3 S.ローブ(FRA) 275
4 T.モンテイロ(PRT) 174
5 - -

マニュファクチャラーズ

順位 チーム名 ポイント
1 シトロエン 927
2 Honda 649
3 ラーダ 371
4 - -
5 - -