2015年 レース・ドイツドイツ

WTCC

シトロエン C-Elysée WTCC、屈指の難関コース・ニュルに挑む

~数々の危険が潜む超ロングコースでのかつてない戦い~

2015年、FIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、ニュルブルクリンク24時間レースのオープニングという特別な環境で第4戦を迎えます。モナコ、インディアナポリス、ル・マンと並ぶ世界に名だたる名門、ドイツのアイフェル地方にあるニュルブルクリンクのノルドシュライフェは、「グリーンへル」とも呼ばれる難関コースです。25.947kmという並外れた距離だけではなく、170におよぶコーナーのなかには連続ヘアピン、スリッパリーなバンクと試練が多い一方で、時速250kmにも到達するロングストレートなど、非常に特徴の多いサーキットです。

恐怖と魅力が背中合わせのニュルブルクリンクで、WTCCは今季の7回目、8回目のレースを迎えることになります。この特徴の多いコースでの開催に先立ち、4月28日にはシリーズの合同テストも行われました。シトロエン・レーシングはこのテストで、C-Elysée WTCCのセットアップを煮詰める一方、ホセ・マリア・ロペス、セバスチャン・ローブ、マー・チンホワがトップ3のタイムをマーク。イヴァン・ミューラーも好調な走りを見せました。

伝統のニュルブルクリンク24時間レースに先駆けて行われる今戦では、スケジュールが通常と異なり、各3ラップ(77km)のレースは土曜日の11時15分と12時15分にそれぞれスタート。その後、同日16時に24時間レースがスタートを迎えます。世界のモータースポーツファンが注目する大舞台での、シトロエン・レーシングの戦いにご期待ください。

WTCC

世界ツーリングカー選手権(WTCC) ドイツ

~シトロエン・レーシング、初開催のニュルで上位を独占。レース1、レース2とも圧勝を果たす~

シトロエン・レーシングは、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦ドイツで、開幕以来の好調を継続。初開催となるニュルブルクリンク・ノルドシュライフで他を圧倒する速さを見せつけました。レース1ではランキングトップのホセ・マリア・ロペスがポールポジションから独走で優勝を飾り、レース2では5番手からスタートしたイヴァン・ミューラーが優勝。シトロエンは注目を集めた伝統あるコースでの大会で連勝を果たしました。

  • 結果はFIAの最終確認を条件とする。

1周25kmを超えるニュルブルクリンク・ノルドシュライフは、歴史と伝統のあるコースです。WTCCは24時間レースのプレイベントとして、初めてこのサーキットで開催されました。レース1では、ポールポジションからトップを快走するロペスを筆頭に、2位にはセバスチャン・ローブ、3位にはミューラーが入り、シトロエン C-Elysée WTCCが表彰台を占める強さを見せつけました。5番手からスタートしたマー・チンホワは、最終ラップにポジションを挽回し5位でレースを終えています。

リバースグリッドのレース2では、5番手スタートのミューラーがジャンプアップ。1周目にトップに立つとそのまま3周のレースを逃げ切り、今季2度目の優勝を果たしました。10番手スタートのロペスは1周目に6番手に上がり、最終ラップでは前を行くチンホワがコースアウトし4番手に。そしてチェッカーフラッグ目前のストレートで2台をオーバーテイクし2位に浮上、シトロエンは1-2フィニッシュを果たしました。ローブは僅差の5位に終わっています。

ドライバーのコメント

ホセ・マリア・ロペス
「すべてのドライバーがここでの優勝を望んでいましたし、私は誰よりも強くそれを願っていました。このようなコースで勝利を挙げられ、本当にうれしいです。レース2の最後には2位にまで上がることができました。最高の結果です」
イヴァン・ミューラー
「私たちは、トップスピードを最大限に引き出すために、ダウンフォースの少ないアグレッシブなセットアップを選択しました。そのため、通常よりコーナーでのハンドリングが難しいものでした。ニュルブルクリンクでの今回のレースは、かつてないほどメディアの注目を浴び、 WTCC全体にとって非常に有益なものだったと思います」
セバスチャン・ローブ
「慣れているいつものレースとまったく違う経験でした。ロペスの後ろにいた時、彼の4輪全部が宙に浮くのを見ました。これは、サーキットレースではかなり珍しいことです。両レースでポイントを得てランキングはぎりぎり2位を守りましたが、ミューラーがわずか1ポイント差に迫っているので、次回はさらに良い結果を出さなければなりません」
マー・チンホワ
「今回も、山あり谷ありの週末でした。レース1はトラブルがなく、ポイントを獲得することができました。レース2では、順位を守ろうとベストを尽くしましたが、追ってくるのがロペスとなると、そう簡単なことではありませんでした」

レース結果

レース1

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分02.550秒
2 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分07.480秒
3 Y.ミューラー(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分11.309秒
4 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 3 26分12.468秒
5 M.チンホワ(CHN) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分13.066秒
6 G.タルクィーニ(ITA) Honda/Civic WTCC 3 26分13.339秒
7 M.ベナーニ(MAR) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分13.939秒
8 S.デステ(ITA) Chevrolet/RML Cruze TC1 3 26分15.305秒
9 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 3 26分24.460秒
10 S.シュミッツ(DEU) Chevrolet/RML Cruze TC1 3 26分37.898秒

レース2

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 Y.ミューラー(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分17.149秒
2 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分17.322秒
3 T.モンテイロ(PRT) Honda/Civic WTCC 3 26分17.688秒
4 G.タルクィーニ(ITA) Honda/Civic WTCC 3 26分17.843秒
5 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分20.551秒
6 M.ベナーニ(MAR) シトロエン/C-Elysée WTCC 3 26分21.211秒
7 R.ハフ(GBR) Lada/Vesta WTCC 3 26分22.514秒
8 T.コロネル(NLD) Chevrolet/RML Cruze TC1 3 26分26.014秒
9 J.Lagen(NLD) Lada/Vesta WTCC 3 26分27.149秒
10 J.フィリッピ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 3 26分35.226秒
  • 上記結果はFIAの公式発表によるものです。

ポイントスタンディング

ドライバーズ

順位 ドライバー ポイント
1 J.ロペス(ARG) 177
2 S.ローブ(FRA) 127
3 Y.ミューラー(FRA) 126
4 T.モンテイロ(PRT) 73
5 M.チンホワ(CHN) 64

マニュファクチャラーズ

順位 チーム名 ポイント
1 シトロエン 364
2 Honda 249
3 ラーダ 73
4 - -
5 - -