2015年 レース・ジャパン
シトロエン、2年連続のタイトル獲得を目前にし、日本に上陸
～注目はドライバーズ選手権上位を独占するシトロエン勢の競い合い～
FIA世界ツーリングカー選手権（WTCC）は2カ月間のブレイクを挟み、後半戦に入ります。その初戦の舞台となるのは日本。今回はWTCC史上初めて、栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。
今季ここまで16レース中14勝を収めたシトロエンC-Elysée WTCCは、前半戦の勢いを継続することができれば、シトロエンは2度目のマニュファクチャラーズ・チャンピオン獲得に大きく前進します。その圧倒的な速さを、日本でも多くのファンに披露してくれるでしょう。
シトロエンのドライバー勢は、選手権争いで上位4位を独占。2年連続のチャンピオンを目指すホセ・マリア・ロペスを筆頭に、イヴァン・ミューラー、セバスチャン・ローブ、マー・チンホワが続いています。
「新しいコースに挑むのは、どんな時でもワクワクします。トップスピードはそれほど高くはないはずですから、セットアップはダウンフォースを優先しようと思います。路面は摩耗が激しいようなので、タイヤのことにも気を配らなくてはなりません」と、シトロエン・レーシングのシミュレーターでセッションを終えたイヴァン・ミューラーはコメントしました。選手権2位につけるミューラーは、首位をいくロペス追撃に意欲を燃やしています。これまでに4回、世界王者の座についたミューラーが、残り4戦で強さを見せ、ロペスのタイトル連覇を阻止するのか、注目が集まります。
9月11日、シトロエン・レーシングはもてぎでの初走行から始まり、12日に予選、13日に決勝レースに挑みます。決勝レースは、13日14時15分からレース1が、15時30分からレース2が、それぞれ13周で行われます。シトロエンはツインリンクもてぎに応援席を設置。また、ドライバーとファンの交流イベントを行うなど、WTCC日本ラウンドを盛り上げて参ります。シトロエンの活躍にどうぞご期待ください。
世界ツーリングカー選手権（WTCC）日本ラウンド
～シトロエン C-Elysée WTCC、初開催のツインリンクもてぎでロペスが今季7勝目を挙げ、タイトル連覇に前進～
FIA世界ツーリングカー選手権（WTCC）第9戦の日本ラウンドが開催され、シトロエンのホセ・マリア・ロペスがレース1のスタートでトップを奪い独走。初開催となるツインリンクもてぎで、最初の勝者となりました。ロペスは今季7勝目を挙げ、チャンピオン獲得に大きく前進し、連覇は目前です。
- ※結果はFIAの最終確認を条件とする。
予選2番手のロペスは、スタートでトップに立ち、後続を引き離しながらレースを支配しました。13周のレースを危なげなく独走してチェッカーフラッグを受け、シトロエンは開幕以来全大会での勝利を継続しています。これでロペスは今季7勝目、シリーズポイントでも2番手以下を大きく引き離しました。予選3番手のセバスチャン・ローブ、5番手のマー・チンホワ、7番手のイヴァン・ミューラーは、シトロエン同士で激しい4番手争いを展開。白熱したバトルでファンを沸かせました。
リバースグリッドで行われるレース2では、ロペスにタイヤトラブル、ミューラーにボンネットが開くトラブルが発生し、両者ともに優勝争いから脱落。6番手スタートのチンホワ、8番手スタートのローブが上位争いを展開しました。レース中盤、5番手に上がったローブと6番手のチンホワは、さらに上位を目指します。追い抜きの難しいコースで両車は超接近戦を演じ、ローブは表彰台目前の4位、チンホワは5位の結果を得ています。
ドライバーのコメント
- ホセ・マリア・ロペス
- 「日本はなかなか相性のいい国です。レース1はいいスタートができ、1コーナー手前でトップに立ち、優勝することができました。このサーキットでは60kgのウェイトハンディは非常に不利なので、首位を守ることは大変だと思いましたが、後続を引き離して優勝することができました」
- セバスチャン・ローブ
- 「レース1のスタートではラインの選択を間違えました。そのため、本当はいい結果が出せたかもしれないのに、身動きが取れなくなっていくつか順位を落としました。レース2はスタートでほぼ結果が決まってしまいましたが、ライバルとのバトルは、とてもエキサイティングでした」
- マー・チンホワ
- 「マシンはフリープラクティスから感触が良く、レース1ではまずセブを、次にイヴァン（ミューラー）を破りました。レース2では、他車に押し出され、私のレースは台無しになりました。あれがなければ、表彰台を狙えたと思います。次戦は私の故郷の上海で開催されるので、本当に楽しみです」
- イヴァン・ミューラー
- 「最高の週末にはなりませんでした。マシンには100％満足できませんでしたが、ベストを尽くしました。スタートは両レースとも上々で、特にレース2はうまくいきました。アクシデントがなければ、表彰台にも立てたと思います」
レース結果
レース1
| 順位 | ドライバー | メーカー／車種名 | 周回数 | タイム |
| 1 | J.ロペス（ARG） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 25分46.796秒 |
| 2 | N.ミケリス（HUN） | Honda／Civic WTCC | 13 | 25分49.877秒 |
| 3 | G.タルクィーニ（ITA） | Honda／Civic WTCC | 13 | 25分51.110秒 |
| 4 | M.チンホワ（CHN） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 25分57.217秒 |
| 5 | Y.ミューラー（FRA） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 25分58.608秒 |
| 6 | S.ローブ（FRA） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 25分58.904秒 |
| 7 | M.ベナーニ（MAR） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 26分01.473秒 |
| 8 | R.ハフ（GBR） | Lada／Vesta WTCC | 13 | 26分08.904秒 |
| 9 | T.モンテイロ（PRT） | Honda／Civic WTCC | 13 | 26分10.205秒 |
| 10 | H.ヴァレンテ（FRA） | Chevrolet／RML Cruze TC1 | 13 | 26分16.148秒 |
レース2
| 順位 | ドライバー | メーカー／車種名 | 周回数 | タイム |
| 1 | T.モンテイロ（PRT） | Honda／Civic WTCC | 13 | 25分53.893秒 |
| 2 | H.ヴァレンテ（FRA） | Chevrolet／RML Cruze TC1 | 13 | 26分03.115秒 |
| 3 | R.ハフ（GBR） | Lada／Vesta WTCC | 13 | 26分04.831秒 |
| 4 | S.ローブ（FRA） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 26分05.596秒 |
| 5 | M.チンホワ（CHN） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 26分06.787秒 |
| 6 | T.チルトン（GBR） | Chevrolet／RML Cruze TC1 | 13 | 26分11.367秒 |
| 7 | T.コロネル（NLD） | Chevrolet／RML Cruze TC1 | 13 | 26分15.177秒 |
| 8 | N.ラピエール（FRA） | Lada／Vesta WTCC | 13 | 26分21.946秒 |
| 9 | S. D'Aste（ITA） | Chevrolet／RML Cruze TC1 | 13 | 26分26.637秒 |
| 10 | M.ベナーニ（MAR） | シトロエン／C-Elysée WTCC | 13 | 26分29.146秒 |
- ※上記結果はFIAの公式発表によるものです。
ポイントスタンディング
ドライバーズ
| 順位 | ドライバー | ポイント |
| 1 | J.ロペス（ARG） | 351 |
| 2 | Y.ミューラー（FRA） | 277 |
| 3 | S.ローブ（FRA） | 253 |
| 4 | M.チンホワ（CHN） | 169 |
| 5 | N.ミケリス（HUN） | 164 |
マニュファクチャラーズ
| 順位 | チーム名 | ポイント |
| 1 | シトロエン | 787 |
| 2 | Honda | 560 |
| 3 | ラーダ | 270 |
| 4 | - | - |
| 5 | - | - |
