2014年 レース・モロッコモロッコ

シトロエン Cエリゼ WTCC、週末にいよいよ初戦

2014年、シトロエンは世界ツーリングカー選手権(WTCC)にC-Elysée WTCCで初参戦し、シーズン全12ラウンド24戦を戦います。その開幕戦がいよいよ明日からモロッコでスタートします。

モロッコ・マラケシュ郊外のムーレイ・エル・ハッサンサーキットは市街地の大通りを使った、WTCC開催のためだけに設営されるストリートサーキットです。長い直線といくつかのシケインを配したシンプルなレイアウトですが、エスケープゾーンはほとんどなく、コースを囲むコンクリートウォールがドライバーの腕を試す特徴的なコースです。

シトロエンは3台のC-Elysée WTCCで、いよいよシーズン開幕戦に挑みます。ドライバーは2013年のWTCCチャンピオンであるイヴァン・ミューラー、世界ラリー選手権(WRC)9連覇を成し遂げたセバスチャン・ローブ、そしてアルゼンチンの英雄ドライバー、ホセ・マリア・ロペスの3人です。

シトロエンレーシングと4人のドライバーが結集して作り上げたWTCC参戦プロジェクト「M43WTCC」。? そのダイジェスト動画がYouTubeで公開されています。

WTCC

世界ツーリングカー選手権(WTCC)モロッコ

~シトロエンC-Elysée圧倒的な強さで連続優勝、デビュー戦を飾る~

シトロエン・レーシングはマラケシュ(モロッコ)で行われたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)のデビューレースで、ホセ‐マリア・ロペス、セバスチャン・ローブ、イヴァン・ミューラーによって表彰台を独占しました。さらに、レース2でもローブが優勝、それにロペスが続き、シトロエン C-Elysée WTCCは1-2フィニッシュを遂げました。

  • 結果はFIAの最終確認を条件とする。

レース1では、フロントロウからスタートしたロペスとローブがレースの主導権を握りました。4番手からのスタートとなったミューラーも絶好のダッシュを見せ、1コーナーまでに3位に浮上しました。3台のC-Elysée WTCCは、すぐさま後続を引き離しました。周回ごとにベストラップタイムを更新し、ロペスがチームメイトを先導しました。レース中盤、ブレーキに配慮し少しペースを落としましたが、3台はそのポジションをキープしたままフィニッシュしました。

レース2は予選上位10位がリバースオーダーでスタートするため、3人のなかではミューラーが最も好位置の7番手、セバスチャン・ローブが9番手、ロペスが10番手からスタートしました。ところが、スタートから数百メートルで先頭の2台が接触し、そのうち1台がセーフティウォールに激突。このレースも好発進したミューラーでしたがこれを避けることができずリタイアを喫しました。赤旗中断の後、セーフティーカーの先導でレースは再開しました。3番手で再スタートを切ったローブは再開後3周目にはトップに立つ速さを見せ、ロペスも徐々に順位を上げ、ローブの後ろにつけました。そのままポジションを守り切ったふたりは1-2フィニッシュを達成。ローブは、ふたつのFIA世界選手権で優勝を果たした数少ないドライバーのひとりとなり、WTCCでの新たな歴史をスタートさせました。開幕戦を終え、ロペスがドライバーズ選手権トップに、それをローブが1ポイント差で追っています。

ドライバーのコメント

ホセ‐マリア・ロペス
「このチームに参加できたことをとても誇りに思います。今日のことは忘れません。レース2で優勝したセバスチャンにはお祝いを言いたいですね。彼は何年もこの選手権で戦ってきたのではと思うほど、巧みなレースをしました」
セバスチャン・ローブ
「レースでは何が起こるか分かりませんでしたが、シトロエンは素晴らしいマシンを開発してくれました。シャシーのバランス、エンジンと、すべてが完璧でした。マシンはライバルより速かったので、楽に前に出ることができました」
イヴァン・ミューラー
「レース1は順調にいきましたが、私にとってあまりいい週末ではありませんでした。ですが、何よりも、私はシトロエンのドライバーです。だから、チームのWTCCデビュー戦での結果に誇りを持っています」

レース結果

レース1

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 24分40.950秒
2 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 24分41.663秒
3 Y.ミューラー(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 24分42.557秒
4 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 24分49.172秒
5 D.ボルコビック(SRB) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 24分52.799秒
6 T.モンテイロ(PRT) Honda/Civic WTCC 14 25分01.445秒
7 M.ベナーニ(MAR) Honda/Civic WTCC 14 25分06.061秒
8 H.ヴァレンテ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 25分10.903秒
9 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 14 25分25.533秒
10 J.トンプソン(GBR) Lada/Granta 1.6T 14 25分29.546秒

レース2

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 16 47分50.589秒
2 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 16 47分54.910秒
3 H.ヴァレンテ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 16 47分58.187秒
4 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 16 48分08.894秒
5 M.ベナーニ(MAR) Honda/Civic WTCC 16 48分08.920秒
6 M.コズロフスキー(RUS) Lada/Granta 1.6T 16 48分10.346秒
7 G.モルビデッリ(ITA) Chevrolet/RML Cruze TC1 16 48分13.706秒
8 F.エングステラー(DEU) BMW/E90 320 TC 16 48分29.546秒
9 J.フィリッピ(FRA) SEAT/Leon WTCC 16 48分39.200秒
10 P.サバティーノ(ITA) BMW/E90 320 TC 16 48分41.142秒
  • 上記結果はFIAの公式発表によるものです。

ポイントスタンディング

ドライバーズ

順位 ドライバー ポイント
1 J.ロペス(ARG) 48
2 S.ローブ(FRA) 47
3 T.チルトン(GBR) 27
4 H.ヴァランテ(FRA) 19
5 Y.ミューラー(FRA) 17

マニュファクチャラーズ

順位 チーム名 ポイント
1 シトロエン 95
2 Honda 44
3 ラーダ 34
4 - -
5 - -