2014年 レース・チャイナ(上海)中国

WTCC

シトロエン、2カ月のインターバルを経て、北京からのアジア遠征に挑む

~マー・チンホワの地元中国、初開催のサーキットでC-Elysée WTCCが勝利を目指す~

FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、アルゼンチンから2カ月のブレイクを挟み、シーズンも終盤戦に入ります。アジア連戦、最初の舞台は北京のゴールデンポート・パーク・サーキットです。WTCC初開催となるこのサーキットは1周2391mの短いサーキットです。

シトロエンはホセ‐マリア・ロペス、イヴァン・ミューラー、セバスチャン・ローブ、マー・チンホワと、4台のシトロエン C-Elysée WTCCでこの戦いに挑みます。現在ロペスとミューラーはチャンピオン争いを展開しており、緊迫した状況が続きます。また、マニュファクチャラーズ選手権において、シトロエンはこれまで15レース中14勝を挙げており、まもなくタイトル決定の時を迎えようとしています。

圧倒的な速さと強さを見せるシトロエンのタイトル決定が期待される、今週末のWTCC中国北京にご注目ください。 鈴鹿サーキットでの日本ラウンドは10月25日~26日に開催されます。

WTCC

世界ツーリングカー選手権(WTCC)中国・上海

~レース1で1位から4位を独占したシトロエンが、2014年マニュファクチャラーズチャンピオンに決定~

シトロエン・レーシングは、中国・上海国際サーキットで行われたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)で、レース1において1位から4位を占め圧倒的な速さを見せました。この結果、2戦を残してシトロエンのマニュファクチャラーズタイトルが確定しました。シトロエン C-Elysée WTCCは参戦1年目にして圧倒的な完成度を見せつけました。

  • 結果はFIAの最終確認を条件とする。

レース1では、ポールポジションからホセ‐マリア・ロペス、2番手からマー・チンホワ、3番手からイヴァン・ミューラーがスタート。3台はまったく危なげない走りでポジションを保ち、後続を引き離して14周のレースを走り切りました。5番手からスタートしたセバスチャン・ローブは、スタートで7番手まで順位を落としましたが、その後挽回し、6周目には4番手に上昇。シトロエン勢が1位から4位までを占め、レースを支配しました。ロペスは今シーズン8勝目、チンホワはホームレースで2位となり、多くの歓声を浴びています。

リバースグリッドで行われるレース2は、ローブが6番手、ミューラーが7番手、チンホワが9番手、ロペスが10番手からのスタート。2周目にミューラーとローブが接触し、ミューラーはリタイア、ローブはダメージを負いながら走行を続けます。この段階でローブは5番手、ロペス6番手、チンホワは8番手でした。速さに勝るロペスは5周目には3番手に上がると、その時点で10秒近くあったトップとの差を詰め始めます。しかし逆転には至らず、ロペスは3位でフィニッシュ。4番手でゴールしたローブは、レース後にペナルティの裁定が下され12位に降格、チンホワは5位となりました。シトロエン C-Elysée WTCCはレース1で上位を独占し、第10戦終了時点のマニュファクチャラーズポイントを848まで伸ばし、2戦を残してタイトルを確定させました。ドライバーズ選手権では1位のロペスが、2位ミューラーとの差を75ポイントまで広げ、次戦鈴鹿でのチャンピオン確定の可能性を高めています。

ドライバーのコメント

ホセ‐マリア・ロペス
「私にとって非常に重要な週末で、普段よりも緊張していました。シトロエン・レーシングのマニュファクチャラーズタイトルを確定できて、非常にうれしく思います。チーム全員にお祝いの言葉を述べるとともに、感謝しています」
マー・チンホワ
「まず、シトロエン・トタルに感謝しています。私の経験不足を補うため、チームの皆は全力を尽くしてくれました。レース1は僅差の2位で終えることができ、良い結果でした。モスクワでの優勝より価値のある結果だと思います」
イヴァン・ミューラー
「個人的に言えば、あまり出来のいい週末ではありませんでしたし、私にとっては最高のシーズンとも言いづらい状況です。しかし、タイトルを獲得したチームの結果、関係者全員の努力をうれしく思っています」
セバスチャン・ローブ
「レース1での1位~4位独占という出来事は、私たち全員にとって忘れることのできない思い出になるでしょう。レース2は、ブレーキングを少し甘く見すぎて、誤ってイヴァンに衝突してしまいました。本当に申し訳なく思っています

レース結果

レース1

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 26分15.097秒
2 M.チンホワ(CHN) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 26分17.186秒
3 Y.ミューラー(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 26分20.890秒
4 S.ローブ(FRA) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 26分21.272秒
5 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 14 26分31.147秒
6 G.タルクィーニ(ITA) Honda/Civic WTCC 14 26分31.580秒
7 T.モンテイロ(PRT) Honda/Civic WTCC 14 26分33.392秒
8 T.コロネル(NLD) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 26分37.155秒
9 H.バレンテ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 26分40.993秒
10 M.ベナーニ(MAR) Honda/Civic WTCC 14 26分41.375秒

レース2

順位 ドライバー メーカー/車種名 周回数 タイム
1 M.ベナーニ(MAR) Honda/Civic WTCC 14 26分21.882秒
2 T.モンテイロ(PRT) Honda/Civic WTCC 14 26分24.472秒
3 J.ロペス(ARG) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 26分25.923秒
4 N.ミケリス(HUN) Honda/Civic WTCC 14 26分35.858秒
5 M.チンホワ(CHN) シトロエン/C-Elysée WTCC 14 26分36.298秒
6 T.コロネル(NLD) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 26分43.607秒
7 T.チルトン(GBR) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 26分44.815秒
8 H.バレンテ(FRA) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 26分49.158秒
9 D.ボルコビック(SRB) Chevrolet/RML Cruze TC1 14 26分49.737秒
10 J.トンプソン(GBR) Lada/Granta 1.6T 14 26分49.910秒
  • 上記結果はFIAの公式発表によるものです。

ポイントスタンディング

ドライバーズ

順位 ドライバー ポイント
1 J.ロペス(ARG) 384
2 Y.ミューラー(FRA) 291
3 S.ローブ(FRA) 251
4 T.モンテイロ(PRT) 170
5 - -

マニュファクチャラーズ

順位 チーム名 ポイント
1 シトロエン 848
2 Honda 574
3 ラーダ 334
4 - -
5 - -